防犯カメラの資料公開!

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自動制御で減速しながら飛行し、パラシュートを開いて太平洋上に着水した。
このとき、浮き袋と機体を結んでいたロープが切断されてしまった。
そのため、残念ながら機体を回収することはできなかったが、飛行中のデータはすべて予定どおり取得され、実験そのものは成功だった。
ハイフレックスの機体は、全長四メートル、全幅が一・二メートルで、ほとんど筒状である。
しかも宇宙往還機開発のための実験機だが、スペースシャトルとは似ても似つかない。
巽がアヒルの尻尾のようにあまりにも小さいためだ。
ハイフレックスが翼をもぎとられたスペースシャトルのような格好になったのには、もちろん理由がある。
当初、宇宙開発事業団はM122の上に、つまり第二段ロケットの上に、アヒルの尻尾ではない有翼の機体を、むきだしのまま搭載することを計画していた。
有翼の機体とは、スペースシャトルほどではないが、小さいながらもデルタ翼のついた機体である。
しかしM122を提供する宇宙研としては、このアイデアに乗り気ではなかった。
SRBと組み合わせること自体がはじめての試みなのに、有翼の飛翔体をむきだしで搭載するなど、ロケットの設計段階ではまったく想定されていなかったからである。
やるにしても、まずは従来どおりフェアリングに収納して打ち上げ実験をし、不具合がないことを確認したのちにと考えていた。
そして両者の話し合いにより、ハイフレックスはフェアリングに収納できるものとなるよう、設計が変更された。
その結果が、あのアヒルの尻尾である。
実験条件を維持しつつ、かつ直径一・七メートルのフェアリングに収納できるようにするためには、この形状しかなかったのだ。
ともあれJIIの一号機は、ハイフレックスの打ち上げに成功した。
そして二号機は、第一段をHIHのSRBからHIHAのSRBにかえ、さらに三段式ロケットとして打ち上げ試験をすることになった。
しかしJIIシリーズには、価格面で問題があった。
それというのも、M-3SHは、すでに生産されていなかったのだ。
以後十年ちかくにわたって数々の探査機や観測衛星を打ち上げてきた名機中の名機である。
とくに固体燃料によるロケットとしては自他ともに認める世界ナンバーワンの性能で、海外との其同研究にも活躍してきた。
それが一九九四年をもって、打ち上げの終了となった。
より大型ロケットへの世代交代だ。
そのためその二号機を開発するときには、わざわざM-3SHの必要な部分だけ単品生産しなければならず、結果的に高価になってしまった。
これもある意味では、はじめて価格″といえるだろう。
こうしたJIIで経験した組み合わせ技術をもとにスタートしたのが、J⊥uロケットの開発計画である。
りちょうど中規模の二段式のロケットだ。
ただしTJIIは全段固体燃料の組み合わせだったが、こちらは液体燃料のロケットである。
またJIHのJ″は、もちろんJointのJ″である。
しかしJIIのように国内でのJointではない。
アメリカ、ロシアとの国際協力″によるロケットだ。
である。
そしてハードウエアのほとんどすべてを、既存の製品で調達してゆく。
たとえば推進薬のタンク系(つまり第一段の胴体)は、ロッキード・マーチン社の「アトラスンジンである。
Nロケットは、かつてアメリカのアポロ計画に対抗して月面着陸をめざしていたときに開発した、超大型のロケットである。
四機打ち上げられたが、いずれも失敗した。
そのNロケットのエンジンをアメリカのエアロジェット社で改修して搭載する。
第二段は、酸化剤に液体酸素、推進薬に液化天然ガスをつかう「液酸・メタンエンジン」だ。
すでに十年にわたって日本国内でつづけてきた研究をベースにして開発をめざすが、自主技術にはこだわらない。
その道の先達であり、液酸・メタンエンジン開発の経験があるロシアとの協力関係も視野に入れてすすめられている。
そしてJIHの目玉の一つともいえる衛星搭載部、つまりフェアリング内の機構やアビオニクス・システムも、新規に開発する部分となる。
ユーザー・フレンドリーの思想フェアリング内の機構というのは、ペイロード制振機構のことである。
現在のロケットは、リフト・オフから大気圏を抜け出すまでの領域で、砂利道をダンプカーで疾走するような、そうとうの振動を発生している。
またエンジン部での燃焼によって生じる音響も、かなりのものだ。
こうした振動や音響が、人工衛星などのペイロードにとっていいわけがない。
実際、これまでの人工衛星のトラブルには、振動や音響が原因と思われるケースが少なくない。
それほどロケットによる輸送とは、ペイロードにとっては過酷な環境なのである。
こうした環境を改良するため、制振機構を開発することもJ-H開発計画には盛り込まれての側に立った、ユーザー・フレンドリー″の発想だ。
今までは、振動も音響もあたりまえだという考えだった。
しかしこれからは、衛星打ち上げの発注者というユーザーにとって、いかに親切で便利な輸送手段であるかが、重要なファクターとなってゆくにちがいない。
ユーザー・フレンドリーの発想は、ロケット開発や衛星開発がかつてのように肩に力の入った時代から、本格的な宇宙産業に成長しつつあることを意味している。
ただし、それがきちんと成長するかどうかは、この国が新しい産業を産み出す発想をもっているか否かにかかっている。
インターネットの革命児であり、第二のB氏とさえいわれているM氏は、弱冠二十四歳という若さにもかかわらず、一夜にして三億ドルもの富を得た。
パソコンに関わる仕事をしている人ならば、「いつかは自分も」というアメリカンドリームを夢見ているものだ。
もちろん、起業家として日々奮闘している人も多いことだろう。
逆に、こうした溢れんばかりのパワーがあるからこそ、パソコンはめざましい勢いで進歩することができるのである。
そのため、パソコンの書籍においては、普遍的な内容を説明することは事実上不可能といえよう。
本書も、時の流れとともに色あせていくことは間違いない。
だが、パソコンをこれから始めようという人に、陳腐化する内容を覚えてもらうのはあまりにも酷なので、本書では、知っていて無駄にならないものに絞って説明したつもりだ。
もちろん、それだけではパソコンを知ることはできないので、あえて最低限の用語や最新の情報も一部盛り込むことにした(ウィンドウズ95の画面操作は、残念ながら一年ほどで色あせることだろう)。
本書は、超初心者が読める本を目指して筆を執ったつもりだ。
だが、第3章は難易度の高い内容なので、理解に苦しむ点も多かったことと思う。
でも、繰り返し読んでいただければ、決して理解できない内容ではないはずだ。
わからないところは、とにかく読み返してほしい。
何事もそうだが、反復は大切なことだ。
みなさんの努力は、必ずや報われるはずである。
最後に、本書の執筆にあたり、多くの方のご協力を頂いた。
本書が、みなさんのお役に立つことができたとすれば、これらの人たちの陰ながらのご尽力があったからこそといえよう。

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